インビザラインの始め方は?相談から装着までの流れと準備するもの
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インビザラインで矯正をしようと決めたあと、次に出てくるのが、では何から始めればよいのかという疑問です。多くの記事は相談から装着開始までの手順を並べていますが、実際につまずきやすいのは手順そのものではありません。
つまずくのは、事前に聞いていなかったことが当日に出てきたときです。歯の表面に小さな突起を付けると説明された、歯と歯の間をわずかに削ると言われた、装着した初日に発音がしづらくて驚いたという声をよく伺います。どれも珍しいことではないのに、始める前に書いてある記事がほとんどありません。
この記事では、相談から装着開始までの流れに加えて、装着開始の日に何が行われるのか、最初の1週間に何が起きるのかまでを書きました。始め方を段取りとしてだけでなく、体験として知っておいていただくためです。
インビザラインの始め方

始め方の全体像は、相談、精密診査、治療計画の確認、装着開始という4つのステップです。ここに装置が届くまでの待ち時間が挟まりますので、相談してすぐに装着が始まるわけではありません。
最初の相談では、何が気になっていて、どこまで治したいのかを伺います。当院のマウスピース矯正は簡易診査が無料ですから、迷っている段階でも来ていただけます。この時点で治療を決める必要はなく、費用と期間の見通しを聞いて持ち帰る方も少なくありません。
精密診査(医院によっては精密検査とも呼ばれます)に進むと、レントゲンや口腔内の記録から、歯を並べるスペースが足りているか、動かす距離がどれくらいになるかを調べます。ここでインビザラインで対応できる範囲かどうかがはっきりします。日本矯正歯科学会も矯正歯科治療についての中で、不正咬合の種類ごとに治療の考え方が異なることを説明しており、装置を決める前に状態を把握する工程は省けません。
治療計画の確認では、歯がどのように動いていくかのシミュレーションを見ながら、最終的な仕上がりと途中の経過を確かめます。当院では治療前のシミュレーションで動き方の目安をお見せしていますので、始める前に見通しを持っていただけるでしょう。
始める前に整えておくこと

インビザラインは、口の中の状態を整えてから始めます。虫歯や歯周病を残したまま装置を使い始めることはできません。
歯ぐきに炎症がある状態で歯を動かすと、症状が悪化しやすくなります。歯周病の治療を先に済ませるのは、遠回りではなく必要な順序です。虫歯についても、治療で歯の形が変われば、その歯に合わせて作ったマウスピースが合わなくなりますから、始める前に済ませておきます。
親知らずの状態も確認しておきましょう。生え方によっては歯の動きを妨げることがあり、レントゲンで位置と角度を見たうえで、抜歯の要否を判断する場合があります。抜歯が必要になるかどうかは精密診査の結果によりますので、この段階で決めつけずに説明を聞いてください。
クリーニングも始める前に受けておくと安心です。歯石やプラークを落としておけば、装置を使い始めてからの口腔ケアがしやすくなります。マウスピースは1日の大半を装着したままにするため、口の中を清潔に保てるかどうかが治療中の虫歯リスクを左右するでしょう。
準備の内容は次の4点です。
- 虫歯の治療を済ませる
- 歯周病の治療を済ませる
- 親知らずの状態を確認する
- クリーニングで口の中を整える
精密診査で分かることと計画で確かめること

精密診査で分かるのは今の状態で、治療計画で確かめるのはこれから起きることです。この2つを分けて聞くと、説明が頭に入りやすくなります。
精密診査では、レントゲン撮影と口腔内の記録から、歯根の状態、顎の骨格、歯を並べるスペースの過不足を確認します。3Dスキャンで歯型を取る医院も増えており、粘土のような材料を使わずに記録できる点は負担の軽減につながるでしょう。
治療計画で確かめてほしいのは次の点です。抜歯をするのかしないのか、歯と歯の間をわずかに削ってすき間を作る処置が入るのか、マウスピースは何枚でどのくらいの周期で交換するのか、そして最終的な歯並びをどこまで動かすのかという4点です。ここを曖昧にしたまま同意すると、途中で聞いていないという気持ちが生まれやすくなります。
計画の説明では、遠慮せずに質問してください。どこまで治すかは検査結果だけでは決まらず、本人の希望と合わせて決める部分です。
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装置が届くまでの待ち時間
治療計画に同意してから装着開始までには、数週間から1か月ほどの待ち時間が入るのが一般的です。マウスピースは一人ひとりの歯の形に合わせて製作されるため、届くまでに時間がかかります。
この期間は空白ではありません。まだ済ませていない虫歯の治療やクリーニングを進める時間として使えますし、費用の段取りを整えるのにも向いています。装置が届いてから慌てないよう、この間にできることを済ませておきましょう。
相談から装着までにかかる費用

当院の費用は次のとおりです。マウスピース矯正の簡易診査は無料、精密診査が33,000円、基本施術料が363,000円から968,000円、通院ごとの処置料が5,500円となります。いずれも税込です。金額は改定される場合もありますので、最新の情報は料金ページでご確認ください。分割払いは最大120回まで対応しており、月々9,700円からの選択肢もあります。
費用の準備で忘れやすいのが医療費控除です。国税庁は、年齢や矯正の目的からみて歯列矯正が必要と認められる場合の費用は医療費控除の対象になるとしています。一方で、容ぼうを美化するための費用は対象になりません。領収書は治療が始まる前から保管しておいてください。
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装着開始の日に行うこと

装着開始の日には、マウスピースを受け取るだけでなく、いくつかの処置と説明が入ります。ここを知らずに行くと、当日いちばん驚くことになります。
1つ目がアタッチメントです。歯の表面に歯と同じような色の樹脂で小さな突起を付ける処置で、マウスピースが歯をつかむ足がかりになります。削るわけではなく、治療が終われば取り外せます。ただし付けた分だけ装置が見えやすくなりますから、目立たなさを重視して選んだ方は、事前に位置と数を確認しておくとよいでしょう。
2つ目が、歯と歯の間をわずかに削ってすき間を作る処置です。歯を並べるスペースがわずかに足りない場合に、抜歯を避ける手段として計画に入ることがあります。削る量はごく薄い範囲にとどまりますが、歯を削ると聞くと不安になる方もいますので、必要性と量を説明してもらってください。
3つ目が、着脱と手入れの説明です。マウスピースは奥歯から順に外すと外しやすく、無理に前歯から引っ張ると割れることがあります。外したら流水で洗って専用のケースに入れ、洗浄剤を使う日を決めておくと清潔に保てます。ティッシュに包んで置くと、そのまま捨ててしまう紛失がとても多いため、ケースを持ち歩く習慣を最初に作ってください。
交換の周期と次の通院についても、この日に確認しておいてください。マウスピースは1〜2週間ごとに患者様ご自身が次の段階へ交換していきます。当院では複数枚をまとめてお渡ししていますので、通院のたびに装置を調整してもらう必要がありません。通院は1〜2か月に1回が目安で、そこで歯の動きが計画どおりかを確かめます。次の来院までは自分で管理する期間ですから、交換した日付を記録しておくと迷いません。
当院では22時間以上の装着を推奨しています。食事と歯みがきの時間以外はほぼ装着している状態が前提ですから、外している時間を短くする工夫を初日から始めていきましょう。
最初の1週間に起きることとつまずきやすい点

最初の数日は、締めつけられるような圧迫感や軽い痛みが出ることがあります。多くの方は数日で慣れていきますが、初日にこの感覚を知らないまま迎えると、続けられるのかと不安になりがちです。
発音も最初はしづらくなります。サ行やタ行が抜ける感じがするのは、舌がマウスピースの厚みに慣れていないためです。人前で話す機会が多い方は、装着開始日を大事な予定の直前に置かない工夫をしておくと安心でしょう。
つまずきやすいのは、外し忘れよりも戻し忘れです。食事のあとに歯をみがいてそのままにしてしまう、外出先で外したまま数時間経ってしまうといった積み重ねが、装着時間の不足につながります。装着時間が足りないと歯が計画どおりに動かず、治療期間が延びる直接の原因になりかねません。
飲み物にも注意が必要です。装着したまま色の付いた飲み物を飲むと、マウスピースに着色が残ります。水以外は外してから飲むという線引きにしておくと迷いません。
1週間を越えるころには、装着していることを忘れている時間のほうが長くなってきます。ここまで来れば、あとは交換の日付と装着時間を管理する日々が続きます。最初の山をどう越えるかを設計しておくことが、始め方の実務としてはいちばん大事なところでしょう。
やめたくなる瞬間が来たら、我慢する前に相談してください。合わない、痛みが引かない、生活に支障が出ているという状態は、計画の調整で解決できる場合があります。
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よくある質問
相談してから装着開始までどのくらいかかりますか
精密診査と治療計画の説明を挟み、そのあと装置が届くまでに数週間から1か月ほどかかるのが一般的です。虫歯や歯周病の治療が必要な場合は、その分だけ前に工程が加わります。
カウンセリングだけ受けることはできますか
できます。当院のマウスピース矯正は簡易診査が無料ですから、費用と期間の見通しを聞いたうえで持ち帰っていただいて構いません。その場で決める必要はありません。
アタッチメントは必ず付けるのですか
計画によります。歯を大きく動かす場合ほど必要になりやすく、付ける位置と数は治療計画の段階で決まります。目立たなさを重視している方は、説明のときに確認しておくとよいでしょう。
マウスピースをなくしたらどうすればよいですか
すぐに医院へご連絡ください。自己判断で次の段階のマウスピースに進むと、歯の動きが計画からずれることがあります。紛失を防ぐため、外したら必ずケースに入れる習慣を最初に作ってください。
インビザラインは医療費控除の対象になりますか
国税庁は、年齢や矯正の目的からみて歯列矯正が必要と認められる場合は対象になるとしています。ただし容ぼうを美化するための費用は対象になりません。判断に迷う場合は、診断の内容を踏まえて税務署にご確認ください。
1日どのくらい装着する必要がありますか
当院では22時間以上の装着を推奨しています。食事と歯みがきの時間以外はほぼ装着している状態が前提です。外している時間が長くなると、歯が計画どおりに動かず治療期間が延びます。
インビザラインの始め方のご相談は間瀬デンタルクリニックへ
どのくらいの期間で終わるのかは、精密診査を受ければ見通しが立ちます。当院のマウスピース矯正では、軽度で4〜7か月、中等度で7か月から1年半、重度で2〜3年が目安です。公式サイトでもお伝えしているとおり、1年から1年半ほどで終えられる方が多くなっています。
なお、歯を並べ終えた時点が終わりではありません。動かした歯は元の位置に戻ろうとするため、保定装置(リテーナー)で後戻りを防ぐ期間が続きます。当院では治療終了後、3か月から6か月ごとの間隔で経過を確認しています。
間瀬デンタルクリニックはマウスピース矯正としてインビザラインとインビザラインGOを採用しており、マウスピース矯正は一般歯科医が担当する体制です。日本矯正歯科学会認定医の長濱諒医師(昭和医科大学歯学部 歯科矯正学講座 講師)も在籍しており、症例に応じてクリアコレクトを用いた矯正治療にも対応しています。小児歯科専門医および矯正歯科認定医が在籍していますので、お子様とご一緒のご相談も承ります。
通院は1〜2か月に1回が目安です。マウスピースは複数枚をまとめてお渡しし、患者様ご自身が1〜2週間ごとに交換していただきますので、通院のたびに装置を調整する必要がありません。診療は月曜から土曜の8時45分から17時45分まで受け付けており、小さなお子様を連れての通院には託児室をご利用いただけます。
まだ始めると決めていない段階でも構いません。カウンセリングでは、トリートメントコーディネーターの研修を受けた専任カウンセラーが治療方針のすり合わせを担当しますので、気になっていることをそのままお話しください。
参考文献
- 公益社団法人 日本矯正歯科学会「矯正歯科治療について」 https://www.jos.gr.jp/about
- 国税庁「No.1128 医療費控除の対象となる歯の治療費の具体例」 https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1128.htm