入れ歯

ただの道具ではなく
身体の一部となる入れ歯へ

私の入れ歯作りにかける
「想い」

入れ歯は残念ながら失われてしまった歯のない部分を補うための着脱式の歯です。
歯科医療の中でも入れ歯はかなり職人的要素が強く、経験の有無が大きく仕上がり具合の良さに反映されます。私たち常勤歯科医師は入れ歯の作製を得意としていた先代院長の手技を学び、いち早く具合のよい入れ歯をつくる方法を実践しています。お口の状況にもよりますが、上下顎でかみ合わせや歯並びなどを全く新規に作製する場合でも最短2週間程度での作製が可能です。

多種類の入れ歯から選べる選択肢

当クリニックでは、金属を使った入れ歯(チタン・コバルトクロム)以外にも、それぞれ特徴を持った様々な入れ歯を扱っております。「見た目が気になる」「痛いのが我慢できない」「はずれてしまう」・・・・・など、患者様によって入れ歯の悩みは様々です。その悩みを患者様が満足されるレベルで解消させるためには、昔から存在している入れ歯だけでは充分ではありません。

保険の入れ歯は残念ながら技術的にも材料的にも50以上前から全然進歩しておりません。
このようなことから、当クリニックでは一般的な健康保険適用の入れ歯(義歯)以外にも、効果が実証されている様々な最新の入れ歯をご用意し、症例に応じてご提案させていただいています。

様々なタイプの入れ歯

このような悩みを持つ方は多いのではないでしょうか。

  • 「調整しても入れ歯が痛い。よくかめない」
  • 「インプラントにするしかないと言われたが、どうしても怖い」
  • 「金属のバネが気になる」
  • 「何回も壊れてしまう」
ノンクラスプデンチャー

金属のバネが気になる方や、もっとピッタリと密着した入れ歯を望まれている方、よく入れ歯がこわれて困っているかたにお勧めしているのが、金属のない入れ歯です。

金属床義歯+ノンクラスプデンチャー

ノンクラスプデンチャーは、見た目が美しという優れている特徴がありますが、たわみやすいので、しっかりと咬めないという欠点があります。多数の歯の入れ歯ですと、この点が気になりますが、金属を一部使用することで、しっかりと咬めるようになります。

シリコンデンチャー

痛みに悩まされている方には、シリコンという特殊なゴム質の素材を入れ歯の内側に貼ることで痛みをなくします。

インプラントオーバーデンチャー

本当によく噛みたい、というご希望を満たすにはインプラントを利用して義歯を固定する方法もあります。すべてをインプラントにする治療と比較して治療費も軽減されます。

これら自由診療の義歯を経験されるとあまりの違いに驚くでしょう。
快適な生活、幸せな人生を送るために入れ歯はきわめて大事な体の一部なのです。

当クリニックではさまざまなタイプの入れ歯を採用しております。現在の入れ歯に満足できない方はぜひ担当医にお申し付けください。

「保険」の入れ歯でも丁寧に造ります

このように今ではさまざまな良い入れ歯があります。現在の入れ歯に満足できない人はどんどん歯科医に相談してください。

ところで、保険の入れ歯は具合が悪いのかというと、実は入れ歯の得意な歯科医が、丁寧に作れば保険の入れ歯でも十分に満足のいくものが作れます。特に総入れ歯に関してはその傾向が強くみられます。しかし総入れ歯でも上はチタン床にすることで薄く、軽くなる分、さらに装着感は良くなります。下もループシリコンにすることによりさらに美味しく、外れにくく、気持ちよく食事が出来るようになります。
入れ歯の金具が見えるのはかっこ悪いし、緩かったり、よく壊れたりする方もいらっしゃるでしょう。そういう方はバルプラスト、ルシトーンFRSをお試しください。
あまりの違いに驚くでしょう。快適な生活、幸せな人生を送るために入れ歯はきわめて大事な道具です。

もし、保険の入れ歯を入れるなら、気持ちよく使うためにも、数年おきに作り替えて、いつも新しい状態で使われるのが良いでしょう。毎日自分の口の中で実際使うものですから使い捨ての感覚で作り替えて下さい。

「もったいない」という理由で長期間保険の入れ歯で我慢している方がいらっしゃいます。確かにどんなに費用をかけても永久に使える入れ歯なんてありません。入れ歯は道具にすぎません。当然作り替えは必要になります。この歯がだめになったら高い入れ歯にしようと思っているとか、全部抜けたら保険ではない良い入れ歯を入れるつもり、という方もいらっしゃいます。
しかし、毎日の食事をより美味しく食べるためにも、人前で口元を気にせず笑ったり、違和感の少ない入れ歯でより快適でストレスの無い人生を送るためにも、入れ歯は出来る限り良いものをお勧めします。
信頼できる歯科医を見つけて一生のお付き合いをされると良いでしょう。

入れ歯について
よくあるご質問

母が入れ歯を作りました。何度も調整に通いましたがなかなか合いません。そちらでお世話になった場合、作ったばかりの入れ歯は無駄になるのでしょうか?

保険診療で入れ歯を新しく作った場合、作った医院のみならずどこの医院でも同じ入れ歯は6か月間は作ることができないというルールがあります。
そのため当クリニックにいらした場合には、新しく作るのではなく調整をして合うように試みるということになります。それでもうまくいかないときは、前の入れ歯を作ってから6か月以上たってから入れ歯の作り直しとなります。
以上は保険の入れ歯の場合で自由診療の場合は期間のルールはありません。

コラム「あなたにピッタリ合った入れ歯の効用」

入れ歯は、単に食事を美味しく食べるためだけの道具ではありません。実は、脳の機能、体のバランス、生活リズムにまで影響を与えることもあります。あなたにピッタリ合う入れ歯を作り「しっかり噛める」ことでもたらされる効用を簡単にご説明いたします。

1脳を刺激し「ちほう」防止になる

合わない入れ歯は、「ちほう」までの一里塚といわれています。合う入れ歯で食べ物をしっかり噛むことにより「ちほう防止」 に大きな効果があるのです。これは、顎を動かすことにより脳の中を流れる血液の量が大幅に増加し、脳細胞を活性化させるためです。これはある統計でも証明されており、アルツハイマーになってしまう方には、歯が少ない人が多いようです。
身近な例えとしまして、眠気が襲ってきた時、眠気覚ましに「ガム」を噛むことがあります。これはハッカによる刺激の効果もあると思いますが、ガムを噛む行為自体が脳に新鮮な血液を送りこむので、脳が活性化し、眠気覚ましにも効果があるのです。

このようなことから最近では、両親へのプレゼントとして、お子さんが来院され、「親のために、よく合った入れ歯を作ってあげたい」というご要望もあります。
もし、ご両親が入れ歯で悩んでいるのであれば、お気軽にご相談ください。

2正しい姿勢を取り戻し、骨折・捻挫防止となる

咬み合わせを正すことで、体のブレがなくなり、姿勢が良くなるというお話をきいたことはありませんか?東京老人総合研究所での研究では、咬み合わせを正し、体のブレを無くすことで、研究対象者の足の捻挫・骨折の減少、交通事故発生率の低下という結果が出たようです。

合わない入れ歯は、「咬み合せ」が悪くなっていることが多いものです。
単に「おいしく食事ができる」入れ歯だけではなく「咬み合せ」をしっかり考慮した入れ歯作りが、患者様の安全と健康を守るためには大切となります。

3アンチエイジング効果

入れ歯を入れたら急に「老け顔」になってしまったという話しを良く聞くと思います。これは「合わない入れ歯」が原因となっていることがあります。
歯は顔の輪郭を形作っている重要な要素です。よって、歯の代わりとなる入れ歯が大きかったり、小さかったりすると顔の輪郭が変わってしまいます。この輪郭の変化が顔のシワ・タルミの原因となり、老け顔を助長する元凶となります。
つまり、自分にピッタリ合う入れ歯は「痛くない、しっかり噛める、はずれない」といった機能的な面の回復だけでなく、シワ・タルミが生じないといった審美的な面までも回復してくれます。
しかし、お口の環境は時間の経過とともに変化していきますので、機能面・審美面を維持するためには、歯科医院での定期的なメインテナンスが大切となります。