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インビザラインの期間は何で決まる?枚数と交換周期から見る目安

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インビザラインの治療期間を調べると、1年ほどという記述もあれば2年以上という記述も出てきます。どちらも間違いではありません。ただ、幅が広すぎて自分の場合がどこに入るのかは分からないままです。

幅が生まれる理由は、期間が装置の性能ではなく、その人の歯をどれだけ動かすかで決まるからです。使うマウスピースの枚数と、1枚を何日で交換するかという2つの掛け算が、おおよその期間を作ります。仕組みが分かれば、提示された期間がなぜその長さなのかを自分で確かめられるようになるでしょう。

この記事では、期間がどう決まるのかという仕組みに絞って書きました。症例別の目安や治療期間を長引かせない工夫は別の記事にまとめてありますので、目安の数字だけを知りたい方はそちらをご覧ください。

期間を決める枚数と交換周期の掛け算

インビザラインの期間は、使うマウスピースの枚数と、1枚を何日で交換するかで決まります。装置の種類が期間を決めるのではなく、動かす量が枚数に変わり、枚数が期間に変わるという順序です。

マウスピースは1枚で歯をわずかずつ動かします。1枚あたりの移動量は決まっているため、大きく動かす必要があるほど枚数が増えていきます。当院では基本的に1週間、場合によっては2週間ごとに次の段階へ交換していただいていますので、たとえば30枚の計画で1週間交換なら、単純計算でおよそ30週という見当が立つでしょう。

1枚で大きく動かせない理由は、歯が骨の中を少しずつ移動していく組織の反応に合わせているためです。強い力を一度にかけても早く動くわけではなく、かえって歯や周囲の組織に負担がかかりかねません。枚数が多いことは遠回りではなく、安全に動かすための設計だと考えてください。

通院は1〜2か月に1回が目安です。複数枚をまとめてお渡しし、患者様ご自身が決められた周期で交換していきます。通院のたびに装置を調整する必要がないため、来院の回数そのものは期間を左右しません。

当院のマウスピース矯正では、公式サイトでもお伝えしているとおり、1年から1年半ほどで終えられる方が多くなっています。症例の程度で見ると、軽度で4〜7か月、中等度で7か月から1年半、重度で2〜3年が目安です。

枚数を左右する動かす距離と本数

枚数を決めるのは、歯を動かす距離、動かす歯の本数、そして抜歯の有無です。この3つが大きいほど枚数は増え、期間も長くなっていきます。

動かす距離は、いまの歯並びと目指す歯並びの差です。前歯がわずかに重なっている程度と、大きく傾いた歯を起こす必要がある状態とでは、必要な移動量がまるで違います。見た目の印象が似ていても、レントゲンで歯根の向きを見ると必要な移動量が大きく異なることも珍しくありません。

動かす本数も枚数に効いてきます。前歯だけを整える部分矯正と、噛み合わせ全体を作り直す全体矯正では、動かす歯の数が変わるためです。当院の部分矯正は基本施術料が110,000円から440,000円で、範囲を限ることで費用も期間も抑えられます。ただし噛み合わせに問題がある場合、部分矯正では機能の問題が残ってしまうでしょう。

抜歯が入ると、抜いたすき間へ歯を大きく移動させることになり、枚数は明確に増えます。抜歯をするかしないかは精密診査の結果で決まりますので、期間の見通しは検査を受けてからでないと立ちません。抜歯が必要かどうかは見た目では判断できません。歯を並べるスペースがどれだけ足りないかを、レントゲンと模型から確かめたうえで決まります。

計画どおりに進む条件とずれる条件

計画の枚数と交換周期は、歯が予定どおりに動くことを前提に組まれています。前提が崩れると、掛け算の答えも合わなくなります。

前提を支えているのが装着時間です。当院では22時間以上の装着を推奨しており、これは食事と歯みがきの時間以外はほぼ装着している状態を指します。外している時間が長いと、その1枚で予定していた移動が終わらないまま次の段階に進むことになり、ずれが積み重なっていきます。

装着時間は1日単位ではなく、積み重ねで効いてくるものです。1日だけ短くなっても取り返せる範囲ですが、外している時間が長い日が週の半分を占めるようになると、1枚あたりの遅れが確実に残ります。外食が続く週や出張の予定があるときこそ、意識してみてください。

交換の周期を自己判断で縮めるのも避けてください。早く終わらせたいという気持ちから短くしてしまうと、歯が動ききる前に次の形へ移ることになります。歯を支える組織が追いつかず、結果として計画からずれる原因になりかねません。周期の変更は必ず担当医と相談してください。

歯そのものの動きやすさにも個人差があります。同じ計画でも、想定より動きが遅い方もいれば、途中で動きが止まる歯もあるでしょう。日本矯正歯科学会は診療ガイドラインとしてアライナー型矯正装置による治療指針を公開しており、装置任せではなく経過を診ながら進める治療であることが前提になっています。

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計画からずれたときの追加アライナー

計画からずれた場合は、途中で歯型を取り直し、そこから先のマウスピースを作り直します。この作り直しが、提示された期間が予定であって確定ではない最大の理由です。

流れとしては、経過の確認でずれが見つかり、あらためて歯列の記録を取り、残りの治療計画を組み直し、新しいマウスピースが届いてから再開するという4段階になります。装置が届くまでには待ち時間が入りますので、その分も期間に足して考えておいてください。

作り直しのあいだは、いまのマウスピースをそのまま使い続けていただくことが多くなります。自己判断で装着をやめると、動かした歯が戻り始めてしまうためです。新しい装置が届くまでどう過ごすかは、必ず指示を受けてから決めてください。

作り直しは失敗ではありません。歯の動き方には個人差があり、途中で計画を調整すること自体は珍しくないからです。むしろ、ずれたまま最後まで進めて仕上がりが不十分になるほうが問題でしょう。

大切なのは、作り直しが起きたときに何がどうなるかを、始める前に聞いておくことです。追加の費用がかかるのか、それとも基本施術料に含まれているのかで、負担は大きく変わります。ここは医院によって扱いが違いますので、契約の前に必ず確認してください。

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提示された期間が何を含むかの確認

提示された期間を聞いたら、その数字が何を含んでいるのかを確かめてください。同じ1年半でも、含まれているものが違えば意味が変わります。

確認しておきたいのは次の4点です。

  • 歯を動かし終えるまでの期間なのか、保定期間まで含んだ期間なのか
  • 追加アライナーが必要になった場合、期間と費用がどうなるのか
  • 装着時間が足りずに遅れた場合、計画をどう立て直すのか
  • 抜歯や虫歯の治療が必要な場合、その期間が含まれているのか

特に保定は見落とされがちです。動かした歯は元の位置に戻ろうとするため、保定装置で維持する期間が必ず続きます。当院では治療終了後、3か月から6か月ごとの間隔で経過を確認しています。矯正が終わった時点をゴールと考えていると、想定より長く感じてしまうでしょう。保定装置にも種類があり、取り外し式のものと歯の裏側に固定するものの2種類です。どちらを使うか、いつまで続けるかは歯並びの状態によって変わりますので、動かす期間の話をするときに保定の見通しもあわせて聞いておくと、計画が立てやすくなります。

期間を短く見せる情報にも注意が必要です。短期間で終わることだけを強調している場合、動かす範囲を限っている、保定を含めていないなど、比べている前提が違うことがあります。数字そのものより、その数字が何を指しているかを見てください。

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よくある質問

マウスピースの枚数はどのように決まりますか

症例によって大きく変わります。動かす距離、動かす歯の本数、抜歯の有無で決まりますので、精密診査を受けたうえで、計画とともにお伝えします。枚数が分かれば、交換周期を掛けておおよその期間が見えてくるはずです。

交換の周期を自分で短くしてもよいですか

自己判断で短くすることはおすすめできません。歯が動ききる前に次の形へ移ると、計画からずれる原因になります。周期を変えられるかどうかは歯の動き方によりますので、必ず担当医にご相談ください。

追加アライナーが必要になるのは失敗ですか

失敗ではありません。歯の動き方には個人差があり、途中で計画を調整することは珍しくないためです。ただし期間は延びますので、費用の扱いとあわせて始める前に確認しておいてください。

提示された治療期間に保定期間は含まれますか

医院の説明によって異なります。歯を動かし終えるまでを治療期間と呼ぶ場合と、保定まで含めて呼ぶ場合があるためです。当院では治療終了後、3か月から6か月ごとの間隔で経過を確認しています。

装着時間が足りないとどうなりますか

その1枚で予定していた移動が終わらないまま次に進むため、ずれが積み重なっていきかねません。当院では22時間以上の装着を推奨しています。守れない日が続いている場合は、我慢せず通院時にお伝えください。

期間の見通しのご相談は間瀬デンタルクリニックへ

自分の場合が何枚でどれくらいかかるのかは、精密診査を受ければ具体的な数字で示せます。おおまかな目安ではなく、計画に基づいた見通しをお伝えできます。

間瀬デンタルクリニックはマウスピース矯正としてインビザラインとインビザラインGOを採用しており、マウスピース矯正は一般歯科医が担当する体制です。日本矯正歯科学会認定医の長濱諒医師(昭和医科大学歯学部 歯科矯正学講座 講師)も在籍しており、症例に応じてクリアコレクトを用いた矯正治療にも対応しています。小児歯科専門医および矯正歯科認定医が在籍していますので、お子様の矯正についてもご相談いただけます。

マウスピース矯正の簡易診査は無料です。精密診査は33,000円、基本施術料は363,000円から968,000円、通院ごとの処置料が5,500円となります。いずれも税込です。金額は改定される場合もありますので、最新の情報は料金表でご確認ください。分割払いは最大120回まで対応しています。

診療は月曜から土曜の8時45分から17時45分まで受け付けており、小さなお子様を連れての通院には託児室をご利用いただけます。カウンセリングでは、トリートメントコーディネーターの研修を受けた専任カウンセラーが治療方針のすり合わせを担当しますので、期間について気になっていることをそのままお話しください。

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参考文献

  1. インビザライン・ジャパン合同会社「インビザライン Go矯正」 https://www.invisalign.co.jp/consumer/adgo2203
  2. 公益社団法人 日本矯正歯科学会「診療ガイドライン」(アライナー型矯正装置による治療指針を公開) https://www.jos.gr.jp/guideline