矯正歯科

自然に笑うことができる
目立たない・見えない矯正治療

一般的な矯正治療以外にも、”短期”矯正治療、”目立たない”マウスピース矯正、”見えない”裏側(舌側)矯正を当クリニックでは実施しております。

新しい矯正治療を担当する日本矯正歯科学会「認定医」のご紹介

当クリニックでは高度な専門教育を受け、しっかり臨床経験を積み、日本矯正歯科学会に認定された矯正「認定医」が治療を担当します。

矯正認定医 浅間 雄介

2004年3月
日本大学松戸歯学部卒

2004年4月~2010年3月
昭和大学付属歯科病院 矯正歯科在籍

2010年4月~
大学病院を非常勤となり関東の複数の歯科クリニックにて矯正専門 医として勤務。また、東京都港区のマウスピース矯正専門 クリニックにて勤務。

このページでは、よく患者様から質問される事項をまとめ、矯正医の先生に解説して頂きます。「短期間で」「目立たずに」「子供の治療開始時期」・・・などですね。その他、矯正担当医の治療におけるこだわり・ポリシーなども伺ってきましたのでご覧ください。

できるだけ「短期間」で治療を終えたいのですが・・・

矯正治療は「治療期間が長い」というイメージがあると思いますが、最新のローフリクションのブラケット(従来の物よりも自由度が高く、弱めの力で歯を動かす矯正装置)を使うことで、治療期間を短縮させることが可能になっています。
また、できる症例は限られますが、インプラントを併用するインプラント矯正や、コルチコトミー(外科手術で骨にスジを入れて、歯の動くスピードを上げる方法)を併用することで、更に治療期間を短縮することも可能になります。
ただ、矯正治療は「審美性の獲得」、そして「適切な咬み合わせ」を追求する治療ですので、「短期治療」にこだわることで、「審美性・咬み合わせ」がおろそかになっては意味がありません。
患者様のご希望をうかがい、その中で最適な治療法を提案させていただきたいと考えております。

なるべく「目立たない」治療法はありますか?

当クリニックでは、目立たない矯正として、「透明のマウスピース型の矯正装置」や、「リンガルブラケット(舌側矯正・裏側矯正)」の治療を行っています。それぞれの特徴をご紹介いたします。

マウスピース矯正(インビザライン)の特徴

マウスピース矯正とは、透明なマウスピースを口にはめ、何度か新しいマウスピースに交換しながら徐々に歯を移動させる矯正治療方法です。
種類もいくつか存在しますが、当クリニックでは「インビザライン」というシステムを導入しています。

  • マウスピース型の矯正装置
  • マウスピースを装着した状態

取り外し可能ですので、食べたい物がなんでも食べられ、食後の歯磨きや、装置の洗浄も簡単に行うことができる反面、装置を装着する判断は患者様に一任されるため、装置を付ける時間が短く、つけない期間があった場合は、治療期間が長くなってしまうというデメリットも存在します。

メリット

    • 透明で目立たない
    • 取り外しができる
    • ブラッシングが容易
    • 好きなものが食べられる

デメリット

  • 治療期間は患者様の「意思」に左右される

ここまでお読みいただいて、「マウスピース矯正は特別に深い知識や技術などいらない治療だな」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。実際、1回歯型を採って、3次元画像化技術とCAD/CAM技術により各ステージのマウスピースをまとめて作製しお渡ししますので、ほとんどの工程はコンピューターで処理され、人間の手は加わりません。 しかし、1点だけ、人間の手が加わる工程があります。それは、出来上がって送られてきたマウスピースが、矯正学的に本当にその方に合った仕上がりになっているのかという診査です。問題があると判断した場合は、再度、設計し直し、問題がなくなるまで何度も再作製を繰り返します。
この診査を誤ってしまうと、歯が動かないばかりか、余計に歯並びが悪化してしまう事もあります。

矯正治療というのは、歯科医師であれば、誰でも行うことができるのが日本のルールです。しかし、矯正治療は、虫歯や歯周病、入れ歯といった他の治療と別次元の治療となり、浅い知識と経験で行っていいものではありません。現に、矯正認定医の資格を持たない歯科医師が矯正治療を手掛けた場合、様々な問題が出ています。これは、特にあまり人間の手が加わらないマウスピース矯正に顕著です。医院選びは慎重にしましょう。

リンガルブラケット(裏側矯正・舌側矯正)の特徴

皆さんがよくご存知の矯正は「歯の表側」に装置を付けるものだと思います。しかし、裏側(舌側)矯正は、その名の通り、歯の裏側(舌側)に矯正装置を付けますので、他の人に気づかれることはありません。下の画像を見て頂ければ一目瞭然ですね。

「歯の裏側」に矯正装置を付けるので、「表側」よりもお口の中の違和感が強いのではというご質問をよく受けますが、従来よりも装置自体がコンパクトになっていますので違和感は解消されております。しかし慣れるまでは、装置が舌にあたるのが気になる方もいらっしゃるかもしれません。
また、裏側(舌側)矯正は、「表側」に装置を付ける場合に比べて、力学的にコントロールしづらいため、治療期間が少し長くなってしまう可能性があります。そして、通常の表側矯正と比べ、技術と経験が必要となる治療法ですので、裏側矯正を行う際は、矯正認定医のいる歯科医院で受診することを強くお勧めします。

メリット

  • 歯の裏側に装置を付けるため「見えない」

デメリット

  • 慣れるまでは表側と比べ多少の違和感を感じる
    可能性がある
  • 治療期間が長くなる可能性がある
  • 通常の矯正と比べ技術と経験が必要となる治療なので、
    どの矯正医でもしっかりと対応できるわけではない
子供の矯正治療開始時期はいつごろが適切ですか・・・?

よく、「子供の矯正は早ければ早いほどいいのですか?」と親御さんから質問を受けます。小児矯正は、単に早く始めればいいというものではありません。ベストなタイミングで開始して最善の治療結果となることが大切。それが、お子さんや親御さんの負担や治療費を抑えることにもつながります。
我々矯正医は、お口の状態を診査診断することで、今後、どのようにお口の中が変化していくのかが予測でき、適切な治療時期をご提案することが出来ます。

「相談=即治療開始」ではなく、「相談=適切な治療開始時期を知る」という認識で一度ご相談いただけたらと思います。

子供のうちに矯正をするメリットはどのようなものですか?

子供のうちに矯正を始める最大のメリットは「子供の成長力」を利用することで「理想通りの歯並び・骨格を自由に創造できる」ということです。これは既に成長が止まった成人の方には利用できません。

分かりやすく説明すると、「子供の時期=粘土」、「成人の時期=完成品」と言ってもいいと思います。お皿を一から作る際、まずは粘土の状態で自由自在に形を作っていきますよね。そして形が決まったら窯に入れて完成です。粘土の状態であればいくらでも形をコントロールすることが出来ますが、焼きを入れて完成させた場合、ほとんど融通が利かなくなってしまいます。少し極端な例ですが、子供の矯正、成人の矯正も似たものがあります。

この子供の成長力を利用することで、理想的な歯並び・骨格形成が可能となり、かつ抜歯の可能性も低くなる。
これが子供のうちに矯正をする最大のメリットです。

子供の矯正にはどのような装置を利用しますか?

お子さんの場合、治療へのモチベーション維持が大切となりますので、負担の少ない範囲でどこまでできるかを見極めながら、装置を選んでいます。主に利用している装置をご紹介します。

  • ムーシールド

    就寝時だけ装着する装置。お子様の「受け口」の治療で利用します。

  • ブラケット

    皆さん良くご存じの装置です。最近では目立たない装置も利用しています。

  • 拡大装置

    顎が狭い場合に利用する装置。取り外しができるタイプは負担が少なく、ブラッシングも容易です。

  • ディストライザー

    奥歯を遠心に移動する装置。従来だと抜歯しなければならなかったケースも非抜歯にすることができます。

出っ歯ですが、治療法と費用を教えてください。

出っ歯と一口に言ってもその程度により治療法は変わってきます。そのためかなり雑把な回答となります。

1矯正治療

歯並びを治して出っ歯を治します。歯を削ったりはしませんが、前歯だけを動かすのではなく、全体の歯を動かすことが多いです。場合によっては脇の歯を抜く必要があります。期間が年単位でかかるのと費用も80万~と高額なのがデメリットです。部分的な矯正治療ですむケースなら費用も少なくなります(20万〜)。出っ歯が治るのみならず、きれいな歯並びで虫歯になりにくい、歯を削らないことからかぶせ物などをしないのでかぶせ物の継ぎ目から虫歯になるようなことは起こらないというメリットがあります。

2かぶせ物(セラミック)

歯を削って歯並びを治します。歯が大きく正しい位置からずれている場合は、削る量が多くなり場合によっては歯の神経を取らざるを得ない事もあります。歯を動かす治療より制約が多く、仕上がりに満足度が落ちることも考えられます。また、歯が削られるため、2次的に虫歯になったり、歯周病を引き起こすこともあります。メリットは治療期間が矯正治療より短く、装置を付けることなく治療中も仮歯をつけていれば見た目も問題になりません。費用に関しては一般的には矯正治療より安いと言えますが、沢山の本数を治さねばならないときは高額となります。金額はケースバイケースとなります。

審美歯科

矯正担当医からの
メッセージ

矯正治療は他の治療と異なり数年かけて行う治療です。そのため担当医と患者様の信頼関係が重要となりますので、簡単ではありますが、人となりなどをここで少しでも感じて頂けたらと思います。

この仕事のやりがいは何ですか?

矯正治療は、少なくとも1年はかかる期間の長い治療。その間、二人三脚で一緒に治してきたという思いがあるので、治療を終えた時の患者様の笑顔を見ると、独特の達成感のようなものを感じます。矯正医ならではの喜びかもしれません。

この仕事をしていて辛いと感じるときは?

滅多にないことですが、治療途中で患者様が「終わりにしたい」とおっしゃり、完璧ではない状態で治療を終了せざる得なくなることです。治療が最終段階に差し掛かると、患者様にとっては、ほぼ歯並びが改善しているように見えます。しかし、専門的見地からするとまだ「噛み合わせ」が十分でないことが多々あります。噛み合わせがしっかりしていないと、5年後、10年後を考えた際、歯並びの後戻りや、場合によっては虫歯・歯周病、顎関節症などの問題を引き起こすことがあります。そのことをしっかりと患者様には説明するのですが、ご理解いただけない場合もあります。「自分の話が十分伝わらなかったのではないか」と悩むこともありますが、その際は、「今後このようなことがないよう、患者様とのコミュニケーションをもっと密に行おう」と考えを切り替えています。

なにがあっても変えたくないポリシーはありますか?

スポーツ選手でも、映画監督でも、その道で一流といわれる方の仕事は、人を感動させられる力があります。
つまり、 人を感動させることが一流の仕事だと私は考えています。
自分も歯科医として、「人を感動させるような一流の人間になると思い続け、そして実行に移すこと」。この想いを常に持ち続けることが私のポリシーです。

「矯正治療」を一言で表現すると?

「機能美」ですね。
ある建築家の方が「機能的な形態を突き詰めていくと、美しいものができあがる」とおっしゃっていましたが、矯正治療もまさにそうだと思います。矯正治療で「機能性」というと、「しっかり噛める」「滑舌よくしゃべれる」「清掃しやすい歯並び」などがあげられますが、これらを追求することで自然と「審美性」を獲得できるということになります。これは私のこれまでの経験からも実感しています。
患者様からすると「審美性」が第一優先と考えられていることが多いのですが、それだけではなく「機能性」も加わってこそ、本当の「美」を追求できると私は考えています。

最後に患者様に一言メッセージをお願いします。

矯正治療は、医師と二人三脚で行う治療です。そのため、患者様と医師との相性は大切となります。治療を始めてから、「このドクターとは相性が合わない」となってしまっては決して良い治療はできませんので、「ドクターを知る」という意味で、まずはご相談に来てみてください。お待ちしております。

矯正治療の流れ

1ご相談

お悩みやご希望をお聞きします。当クリニックでは、認定医と患者様との間にトリートメントコーディネーターが入って相談に応じますので、なんでもお気軽にご相談ください。

2矯正認定医とのご相談~精密治療へ

矯正認定医とご相談のお時間を頂きご説明させて頂きます。その後、矯正治療に必要な資料を作成し、診断結果をお伝え致します。

精密検査の結果をもとに、矯正治療全般に関して詳しくご説明をいたします。少しでも疑問点がございましたら、再度ご説明し納得いただいたうえで、治療を開始するかどうかのお返事をいただきます。
もちろん、この段階で治療を受けないという選択をしていただいても全く構いません。

3治療開始

歯に装置をつけ、歯に力を加え始めます。装置を付けている期間は約1~2年程度です。

4通院

歯を動かす期間は原則毎月1回通院して頂きます。

5治療終了

矯正装置を外します。但し、そのまま外しただけですと「後戻り」という現象を起こすため、保定装置(取り外し可能な装置)を装着して頂きます。

※保定装置は症例にもよりますが、約3年間(通院は3カ月、6カ月に1回程度)主治医の指示に従って使用して頂きます。使用しないと後戻り(歯並びが悪い状態に戻ること)を起こし、再度矯正をする必要が出てきます。

6メインテナンス

保定装置の使用を確認後、当クリニックのメインテナンスを定期的に受診して頂き、保定装置を終了する時期まで、経過を観察していきます。

矯正治療Q&A

矯正治療の相談をしたいのですが、どうすればいいですか?

当クリニックに電話またはメールでご連絡いただき、矯正治療相談の予約が取りたいという旨を伝えて下さい。一般歯科医が診査の上、矯正治療が必要な場合は、矯正認定医の相談の予約をとります。

矯正治療の装置をつけている期間を教えてください

矯正治療の期間は、開始年齢や歯並びの状態で大きく異なりますので、ここでお答えはできません。矯正相談で、大まかな治療期間についてお伝えいたしますが、実際には検査をして治療計画を決定しないと、詳しくはお答えできないことが多いです。個々のケースで異なりますので、相談の上、確認を御願い致します。

通院の頻度はどれぐらいですか?

一般的に固定式矯正装置を付けている時は、月に1回の間隔が多いです。矯正治療が終わり、リテーナー(保定装置)を使用する保定期間では、3カ月~6ヵ月の間隔です。

虫歯や歯周病が発見された場合でも、矯正できますか?

矯正の前に歯の検査をします。そこで虫歯や歯周病が発見された場合は、先に必要な治療をすませてから矯正治療を行ないます。

矯正は痛みがありますか?

矯正治療は、痛みを伴うことが通常です。痛みには、2種類あります。
1つ目は、歯が移動する際に炎症反応が起こり、歯が痛くなると考えられています。具体的には、上下の歯を当てると痛い、強く噛むと痛い、食いしばると痛いという感じが2日~10日間程度続きますが、通常は3日ぐらいで痛みが消失します。
また、ワイヤーを交換し、歯を動かす力が強くなると再び痛みを感じることもあります。しかし中には全く痛みを感じない人もいます。個人差が大きいので、痛みの期間は3日~10日間程度とご理解下さい。

2つ目は、装置が唇や、頬の内側の粘膜に当たり痛みを感じる場合です。
この場合は口内炎ができたり、粘膜に傷が付き出血したりすることもあります。応急処置として、装置が当たる部分にワックスという粘土のようなもので、装置を覆い、装置が粘膜に当たるのを防ぐ方法があります。また、装置を削ったり、ワイヤーにカバーをしたりすることで対応していきます。