インプラント治療後のケアのポイントが知りたい!
歯ブラシの選び方や磨き方、歯科医院のメインテナンスをご紹介
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今回はインプラントケアのポイントとして、歯ブラシや歯みがき粉の選び方、正しいブラッシング法、歯科医院のメインテナンスの内容などをご紹介していきます。
インプラント治療後の歯ブラシと歯みがき粉は?
インプラントを入れた後は、これまで以上にケアを徹底することが重要です。ここでは、インプラント治療後に使用する歯ブラシや歯みがき粉の選び方のポイントをご紹介していきましょう。
歯ブラシの選び方
電動歯ブラシの使用もOK
インプラント治療後の歯磨きでは、電動歯ブラシも問題なく使用できます。電動歯ブラシは手用の歯ブラシよりも効率よく汚れが落とせるため、うまく使えば磨く時間を短縮できるのがメリットです。ただ、ブラシを強く当てすぎるとインプラントや周囲の歯ぐきを傷つけてしまうため、磨き方には十分に注意しましょう。
歯磨き粉の選び方
インプラント治療後の歯磨き粉は、研磨成分の粒子が小さいものか、ジェルタイプの歯磨き剤を選ぶようにしましょう。粒子の粗い歯磨き粉はインプラントを傷つけるほか、インプラントの細かいすき間に入り込んだ粒子がトラブルの原因になります。
なお、チタンが使用されるインプラントは「フッ素(フッ化物)はNG」という情報をよく目にします。ただ、市販のフッ素配合歯磨き粉は濃度もそれほど高くないので使用してもとくに問題はありません。フッ素配合の歯磨き剤は虫歯予防の効果が科学的に認められているため、他の歯の健康維持にもおすすめです。
インプラント治療後の歯磨き方法は?
ここでは、インプラントケアにおける歯磨きのポイントをご紹介していきましょう。
インプラントと歯ぐきの境目に毛先を当てる
インプラント周囲の歯磨きでは、とくにインプラントと歯ぐきの境目の汚れを意識して磨くことが大切です。ブラシを45度に傾けたらインプラントと歯ぐきの境目に入り込むように毛先を当て、汚れを丁寧に掻き出していきしょう。
デンタルフロス・歯間ブラシ・タフトブラシを併用する
歯磨きの仕上げにマウスウォッシュを使う
歯磨きの仕上げにマウスウォッシュを使用すると殺菌成分が隅々に行きわたり、インプラント周囲を清潔に保つことができます。とくに就寝前の使用がおすすめです。
歯科医院での定期的なメインテナンス
インプラント治療後はご家庭でのセルフケアにくわえ、歯科医院での定期メインテナンスを受けることがインプラントの寿命を延ばすうえでは非常に重要です。
インプラント治療後もメインテナンスが必要な理由
車を購入したあとに長く乗り続けるためには、定期的に点検を受けて必要に応じた整備や修理を行う必要があります。インプラントもこれと同様に、長く良好な状態を維持するために重要になるのが、治療後に歯科医院で行う定期メインテナンスです。お手入れ(歯磨き)はしっかりできているか、不具合はでていないかを定期的にチェックし、必要に応じて調整・修理することでインプラントを長く使い続けることができます。
インプラント治療後は「インプラント周囲炎」に要注意
インプラントは虫歯にはなりませんが、細菌感染により炎症が起こると、インプラントを支える骨が溶けてしまう「インプラント周囲炎」という病気を発症します。インプラント周囲炎は「インプラントの歯周病」とも呼ばれ、進行するとインプラントを支える骨を溶かし、インプラントの動揺や脱落の原因になります。そのため、時間も費用もかけて入れたインプラントを長く維持するためには、治療後も定期メインテナンスを通し、インプラント周囲炎をしっかり予防することが重要です。
インプラントの定期メインテナンスの内容
歯科医院の定期メインテナンスでは、以下の内容を実施しています。
セルフケアのチェック
ご家庭でのセルフケアの状態をチェックし、磨き残しがある箇所のブラッシング法のアドバイスを行います。
プロフェッショナルケア
セルフケアでは落とせないプラークや歯石を、専用の機器を使って徹底的に除去します。
インプラントのチェック
インプラントにネジの緩みや不具合がでていないかを細かくチェックします。
かみ合わせの確認
インプラントや周囲のかみ合わせのバランスを確認し、必要に応じて調整を行っていきます。
まとめ
インプラントを長く使い続ける秘訣は、治療後も毎日のケアと歯科医院での定期メインテナンスを並行して行うことです。歯ブラシの選び方や磨き方でわからないことがあれば、いつでもお気軽に当院スタッフまでご相談ください。