マウスピース矯正の種類と自分に合う選び方のコツを徹底解説
ブログ矯正歯科

マウスピース矯正を検討し始めたものの、「インビザライン」「クリアコレクト」「アソアライナー」と種類が多すぎて、何がどう違うのかわからないと感じている方は多いのではないでしょうか。
国内で提供されているマウスピース矯正のブランドは20種類以上にのぼり、それぞれ適応範囲や費用、治療の進め方に違いがあります。
しかし、種類が多いことは選択肢が広いという意味で歓迎すべきことである反面、比較の軸を持たないまま情報を集めると、かえって判断を誤るリスクも生まれかねません。
この記事では、マウスピース矯正の主要な種類を「全体矯正向き」と「部分矯正向き」の2軸で整理し、それぞれの特徴や費用相場を比較したうえで、自分に合った種類を選ぶための判断基準をお伝えしていきます。
まず押さえたい「全体矯正」と「部分矯正」の違い

マウスピース矯正の種類を理解するうえで、最初に把握しておくべきなのが「全体矯正用」と「部分矯正用」という大きな分類でしょう。
名称やブランドの違いに目を奪われがちですが、矯正できる範囲がどこまでかという点こそが、種類選びの最も重要な判断基準となります。
全体矯正用のマウスピースは、奥歯を含む歯列全体を動かすことができるタイプです。叢生(ガタガタの歯並び)、出っ歯、受け口、噛み合わせの乱れなど幅広い症例に対応できる反面、治療期間は1年半〜3年程度と長く、費用も60万〜120万円程度が相場となるでしょう。
一方、部分矯正用のマウスピースは前歯を中心とした限定的な範囲の矯正に特化したタイプで、軽度の歯並びの乱れやすきっ歯など比較的シンプルな症例に適しています。治療期間は半年〜1年程度と短めで、費用も30万〜50万円程度に抑えやすいのが魅力です。
では、なぜ全体矯正用と部分矯正用で費用や適応範囲にこれほどの差が出るのでしょうか。その理由は、マウスピースの素材構造と矯正補助装置の有無にあります。
全体矯正用のマウスピースには、歯に持続的な力を加え続けるための多層構造の素材が使われており、アタッチメント(歯に付ける小さな突起)やエラスティック(ゴム)といった補助装置を併用できる設計が採用されました。
部分矯正用は補助装置が限られるため、大きな歯の移動や複雑な噛み合わせの調整には対応しにくい傾向にあります。
主要なマウスピース矯正の種類と特徴

数あるマウスピース矯正のなかから、国内で広く採用されている代表的なブランドの特徴を整理してみましょう。
インビザライン(アライン・テクノロジー社)
世界で1,400万人以上の治療実績を持ち、マウスピース矯正のなかで最も高いシェアを誇るブランドです。
全体矯正(コンプリヘンシブ)から部分矯正(ライト・エクスプレス)、小児向け(インビザライン・ファースト)まで複数のプランが用意されており、症例の複雑さに応じた治療設計が可能となっています。
インビザラインの強みは、膨大な治療データに基づくAIシミュレーション(クリンチェック)によって治療開始前に歯の動きを3Dで予測できる点と、アタッチメントやエラスティックなどの矯正補助装置が豊富に用意されている点にあるでしょう。
抜歯を伴う症例や複雑な噛み合わせの調整にも対応できる適応範囲の広さが、他のブランドとの差別化ポイントです。費用相場は部分矯正で30万〜60万円程度、全体矯正で60万〜120万円程度です。
通院頻度は1〜2か月に1回で、マウスピースの交換は患者自身が1〜2週間ごとに行う仕組みとなっています。
クリアコレクト(ストローマン社)
インプラントで世界的に知られるストローマン社が提供するマウスピース矯正で、全体矯正にも対応しているブランドです。
独自の3層構造素材「クリアクオーツ」を使用している点が特徴であり、マウスピースの辺縁が歯茎にかかるデザインを採用することでフィット感の向上を図っています。
費用相場は50万〜100万円程度で、インビザラインと比較するとやや抑えめの価格設定となっている場合が多い傾向にあるでしょう。
ただし、国内での導入歯科医院数はインビザラインほど多くないため、取り扱い医院を事前に確認する必要があります。
アソアライナー(アソインターナショナル社)
国内メーカーが提供するマウスピース矯正で、日本の歯科技工所で製作される点が特徴です。
毎回の通院時に歯型を採取してマウスピースを作製する方式のため、治療途中での微調整がしやすい反面、通院頻度がやや高め(3〜4週間に1回)になる傾向にあるでしょう。
費用相場は30万〜80万円程度で、軽度〜中等度の歯並びの乱れに適した選択肢です。
治療計画を事前にシミュレーションで確認する機能がインビザラインほど充実していないため、治療の最終的な仕上がりイメージをあらかじめ把握しにくいという側面もあるかもしれません。
子供向けのマウスピース矯正
小児矯正の分野では、インビザライン・ファーストやプレオルソといったマウスピース型装置が用いられることがあります。
インビザライン・ファーストは乳歯と永久歯が混在する6〜10歳頃のお子様を対象としたプランで、顎の成長を利用しながら永久歯が並ぶスペースを確保する目的で使用されるものです。
プレオルソは口呼吸や舌癖の改善を通じて歯並びを誘導するタイプの装置で、就寝時を中心に装着する既製品の矯正装置でしょう。
子供のマウスピース矯正については、1年半という装置の使用期限が設けられているインビザライン・ファーストの場合、その期間内に治療が完了しなければ追加の費用が発生する可能性があります。
乳歯から永久歯への生え変わりが続く成長期は長期的な管理が必要になるため、マウスピース矯正だけに頼らず、必要に応じてワイヤー矯正や拡大装置など他の方法を組み合わせる柔軟な対応が求められるでしょう。
間瀬デンタルクリニックでは、マウスピース型矯正装置としてインビザラインを採用しており、治療費は363,000万円〜968,000万円(税込)。ワイヤー矯正にも対応しているほか、日本矯正歯科学会認定医の長濱諒医師が担当するクリアコレクトでの治療も提供しているため、精密検査の結果に基づいて最適な方法をご提案できる体制を整えています。
ワイヤー矯正との違いも理解しておく

マウスピース矯正の種類を比較するなかで、「そもそもワイヤー矯正とどう違うのか」という疑問を持つ方も少なくないでしょう。両者の違いを理解しておくことで、マウスピース矯正が本当に自分に合っているのかどうかをより正確に判断できるようになります。
マウスピース矯正の最大の特徴は取り外しができる点にあります。
食事や歯磨きの際に装置を外せるため、口腔内の衛生管理がしやすく、食べ物の制限も基本的にはありません。透明で目立ちにくいため、矯正中であることを周囲に気づかれにくいのも大きなメリットでしょう。
一方で、ワイヤー矯正は一度装着したら治療完了まで自分では外せない固定式の装置です。
装着時間の自己管理が不要であるため、「付け忘れ」というリスクがなく、歯科医師が直接ワイヤーを調整するため歯の移動をきめ細かくコントロールできるという強みがあります。複雑な歯の移動が必要な症例や、骨格的な問題を含む難症例には、ワイヤー矯正のほうが適しているケースが多いでしょう。
マウスピース矯正が難しいケースと対処法

種類選びの前提として、「そもそもマウスピース矯正自体が適しているのか」を見極めることが欠かせません。どのブランドを選んでも対応が難しい症例も存在するため、事前に把握しておきましょう。
重度の叢生や大きな歯の移動が必要な場合
歯の重なりが激しい重度の叢生や、抜歯を伴って歯を大きく動かす必要がある症例では、マウスピース矯正単独では十分な結果を得にくいケースがあるでしょう。
特に抜歯後のスペースを閉じる方向への歯の移動は、ワイヤー矯正のほうが効率的に行える場合が多いとされています。
ただし、「マウスピースでは対応できない」と一度言われた場合でも、歯科医師の経験値やブランドの適応範囲によって判断が異なることは珍しくありません。
セカンドオピニオンとして別の医院で相談してみると、マウスピース矯正とワイヤー矯正の併用で対応可能と判断されるケースもあるでしょう。
骨格的な問題がある場合
上下の顎の骨格に大きなズレがある出っ歯(上顎前突)や受け口(下顎前突)は、歯の移動だけでは根本的な改善が困難な場合があります。こうしたケースでは、ワイヤー矯正の単独使用、あるいは外科手術との併用が検討されることになるでしょう。
骨格的な問題がどの程度あるかは、セファログラム(頭部側面のレントゲン)による分析で判断されるため、精密検査なしに適否を見極めることはできません。
「マウスピース矯正でいけるかどうか」の回答は、精密検査の結果を見てから歯科医師に判断してもらうのが最も確実な方法です。
装着時間の自己管理に不安がある場合
マウスピース矯正は1日20〜22時間の装着が求められるため、装着時間の管理が難しいと感じる方にとってはストレスの原因となりかねません。
食事のたびに外し、歯を磨いてから再装着するという一連の手順が「面倒」と感じる方は、固定式のワイヤー矯正のほうが結果的にスムーズに治療を進められる可能性があるでしょう。
「自己管理に自信がないからマウスピース矯正は諦めるしかない」と考える必要はありません。
間瀬デンタルクリニックのようにワイヤー矯正とマウスピース矯正の両方に対応している医院であれば、自分のライフスタイルに合った方法を歯科医師と一緒に検討し、無理なく続けられる治療法を選ぶことが可能です。
種類の多さに惑わされないための考え方

マウスピース矯正のブランドは国内だけでも20種類以上存在しますが、すべてを比較検討する必要はありません。重要なのは、ブランド名ではなく以下の3つの軸で判断することです。
自分の歯並びに適応しているか
マウスピース矯正で最も避けたいのは、本来は適応外の症例に無理にマウスピースを適用してしまうケースです。軽度の前歯の乱れであれば部分矯正用のプランで十分対応できる可能性がありますが、奥歯の噛み合わせに問題がある場合や抜歯を伴う症例では、全体矯正に対応したブランドが必要となります。
さらに、骨格的な要因が大きい出っ歯や受け口の場合は、マウスピース矯正単独では対応しきれないケースも存在するでしょう。
マウスピース矯正に固執するのではなく、ワイヤー矯正も選択肢に含めたうえで歯科医師と相談することが、結果的に最善の治療につながります。
費用体系の透明性
マウスピース矯正の費用はブランドごとに異なりますが、それ以上に重要なのが「提示されている金額に何が含まれているか」の確認です。
装置代のみの提示なのか、調整料や保定装置代を含めたトータルフィーなのかによって、見かけ上の安さと実際の総額に大きな乖離が生じることがあります。
見積もりを依頼する際には、「保定期間が終了するまでの総額を教えてほしい」と伝えることで、ブランドや医院をまたいだ比較がぐっと正確になるでしょう。
種類選びで注意したい3つの落とし穴

マウスピース矯正の種類を比較するなかで見落としがちな注意点を補足しておきます。
「安いから」で部分矯正を選ぶリスク
部分矯正用の安価なプランは魅力的に映りますが、本来は全体矯正が必要な症例に部分矯正を適用してしまうと、前歯だけ並んでも噛み合わせが改善されなかったり、治療後に後戻りしやすくなったりするリスクが生じかねません。
費用を抑えたい気持ちは自然なことですが、「安さで選んで結局やり直し」という事態になれば、トータルの費用はかえって高くついてしまうでしょう。
ブランドを先に決めてしまうリスク
「インビザラインがいいと聞いたから、インビザラインをやっている医院を探す」という順序で進めると、本来はワイヤー矯正や他のブランドのほうが適していた場合でも選択肢を自ら狭めてしまう危険があります。
ブランドの指定は精密検査の後に歯科医師と相談して決めるのが順序であり、医院選びの段階では「複数の選択肢を提案してもらえるかどうか」を重視したほうが賢明です。
通院の負担を見落とすリスク
ブランドによって通院頻度や型取りの方法が異なる点も比較の際に見落としがちなポイントです。
インビザラインは3Dスキャナーで歯型を一度に採取し、治療に必要なマウスピースをまとめて作製する方式のため通院頻度は低め(1〜2か月に1回)に設定されています。
一方、アソアライナーのように毎回通院時に歯型を取るタイプは、通院間隔が短くなる傾向にあるでしょう。忙しい社会人にとっては、通院の負担も種類選びの重要な判断材料となります。
マウスピース矯正の種類に迷ったら間瀬デンタルクリニックへ
「自分の歯並びにはどの種類が合うのか」「マウスピース矯正とワイヤー矯正のどちらが適しているのか」
種類選びで迷っている方は、まず精密検査を受けたうえで歯科医師に判断を仰ぐのが最も確実な方法です。
間瀬デンタルクリニックでは、マウスピース矯正(インビザライン)とワイヤー矯正の両方に対応しており、精密検査の結果をもとにお一人おひとりに最適な治療法をご提案しています。日本矯正歯科学会認定医の長濱諒医師(昭和大学歯科病院 歯科矯正学講座 講師)も在籍しており、症例に応じてクリアコレクトを用いた矯正治療にも対応しています。
マウスピース矯正が適さないと判断した場合にはワイヤー矯正への切り替えも院内で完結するため、「始めてから合わなかった」というリスクを最小限に抑えられるでしょう。
一般歯科も併設しているため、矯正前の虫歯治療や矯正中のトラブルにもワンストップで対応が可能です。
専任のトリートメントコーディネーターが治療方針や費用を丁寧にご説明いたしますので、種類の違いがわからない段階でもお気軽にお越しください。
デンタルローン(分割払い)、各種クレジットカード、QRコード決済にも対応しており、託児室も完備しています。
千葉県富津市を中心に、木更津市、袖ケ浦市、君津市からも多くの方にお越しいただいています。お電話または初診用WEB予約からご予約のうえ、お気軽にお越しください。月曜から土曜まで、8時45分から17時45分まで診療しております。
監修医師情報
医療法人社団幸陽会 間瀬デンタルクリニック
院長 間瀬 慎一郎

【経歴】
- 千葉県立木更津高校 卒業
- 日本大学松戸歯学部 卒業
- 日本大学松戸歯学部付属病院 歯科臨床研修 修了
- 医療法人社団翆聖会 パール歯科医院 佐野 勤務
- 間瀬歯科医院 勤務
- 医療法人社団幸陽会 間瀬デンタルクリニック設立 理事就任
- 医療法人社団幸陽会 間瀬デンタルクリニック 院長就任
【所属】
- 日本歯科医師会会員
- 千葉県歯科医師会会員
- 千葉県保険医協会会員
- 千葉県歯科医師会認定口腔がん検診医
- 君津木更津歯科医師会会員 委嘱富津市医
- 富津市立大貫小学校 学校歯科医
- 学校法人富津学園 明澄幼稚園 園医
- 東京医科歯科大学歯周病科 研修登録医
- 岩手医科大学補綴・インプラント学講座研修生
- 介護認定審査会 委員
【学会・研究会】
- 日本歯周病学会会員
- 日本口腔インプラント学会会員
- 日本顎咬合学会会員
- 日本アンチエイジング歯科学科会員
- 点滴療法研究会会員
- スタディグループJIADSclub研究会会員
【認定資格】
- 厚労省指定 歯科医師臨床研修指導歯科医師
- 日本歯周病学会 認定医
- 日本顎咬合学会 かみ合わせ認定医
- 日本アンチエイジング歯科学会 認定医
- 点滴療法研究会 高濃度ビタミンC点滴療法認定医
- ガイドデント認定会員
- JAOS 第二種歯科感染管理者
- AHA BLSヘルスケアプロバイダー
- smileTRU 認定医
- 日本糖尿病協会 登録歯科医
【CERTIFICATE・講習会参加履歴】
- JIADS歯周病コース 修了
- JIADSインプラントコース 修了
- JIADS歯内療法コース 修了
- JIADS補綴コース 修了
- ハーバード大学・岩手医科大学合同インプラントコース inボストン 修了
- ハーバード大学・岩手医科大学合同包括歯科医療コース 修了
- ハーバード大学 CE コース for Japan 特別講義
- 目白臨床歯周病研究会 ペリオコース 修了
- Microscopic Dentistry Training course in デンタルみつはし 修了
- アンカースクリュー矯正(インプラント矯正)実習コース 修了
- 一般臨床家矯正基礎実習6カ月コース 修了
- 医療安全管理研修 修了
- 学際企画セミナー 受講多数
- 在宅医療を行う歯科医師等育成研修会 修了
- 第27期SBC(Surgical Basic Course)歯周形成外科コース 修了
- 点滴療法研究会 ベーシックセミナー 受講
- 東京医科歯科大学CDE(歯周病・歯内療法・補綴ほか受講多数)
- 日本歯科医師会 生涯研修事業 修了
- AHA BLSヘルスケアプロバイダーコース 修了
- AII 骨造成を成功させるためのインプラント外科実習コース 修了
- CDAC よくわかる実践的歯科麻酔学 受講
- What’s New-Updated COVID-19 Guidelines for Dentists: Myth vs. Fact 修了
- 歯周組織再生療法コース エムドゲイン CERTIFICATE
- KENTEC アルファタイトインプラント CERTIFICATE
- Nobel Biocareインプラント CERTIFICATE
- straumannインプラント CERTIFICATE
- シロナ セレック ベーシックコース 修了
- シロナ セレック ステインハンズオンコース 修了
- その他 学会参加・受講セミナー多数