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子供の歯科検診、頻度の目安は?年齢別の最適な受診スケジュール

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お子さんの歯科検診、どのくらいの頻度で通えばいいのか悩んでいませんか?

「まだ乳歯だから大丈夫」「痛がらないから虫歯はないはず」と思っていても、実は子供の歯は大人以上にケアが必要です。乳歯は永久歯に比べてエナメル質が薄く、虫歯の進行が早いという特徴があります。さらに、成長期のお子さんは歯やあごの変化が大きく、定期的なチェックが欠かせません。

この記事では、歯科医師として長年子供たちの口腔ケアに携わってきた経験をもとに、年齢別の最適な受診スケジュールや検診内容について詳しく解説します。お子さんの健やかな成長を支えるために、ぜひ参考にしてください。

子供の歯科検診が重要な理由

子供の歯科検診は、単なる虫歯チェックではありません。

お子さんの口腔内は日々変化しており、乳歯から永久歯への生え変わり、あごの成長、歯並びの形成など、さまざまな発達段階を経ています。定期的な歯科検診を受けることで、これらの変化を確認し、適切なタイミングで必要なケアを提供しています。

厚生労働省が実施した「令和4年歯科疾患実態調査」によると、過去1年間に歯科検診を受診した人の割合は全体で約58.0%でした。しかし、子供の場合はこの数字以上に定期的な受診が推奨されています。大人の歯とは異なる子供の歯の特性について解説いたします。

乳歯の特性と虫歯リスク

乳歯は永久歯に比べてエナメル質が薄く、虫歯になりやすいという特徴があります。

エナメル質の厚さは永久歯の約半分程度しかなく、一度虫歯になると非常に早く進行します。「まだ乳歯だから抜けるし大丈夫」と考える方もいらっしゃいますが、これは大きな誤解です。乳歯の虫歯を放置すると、その下で育っている永久歯にも悪影響を及ぼす可能性があります。

また、乳歯には永久歯が正しい位置に生えてくるための「道しるべ」としての役割もあります。早期に乳歯を失うと、永久歯の歯並びが悪くなるリスクが高まるため、乳歯の段階から適切なケアが必要なのです。

成長期特有の口腔内変化

子供の口腔内は、成長に伴って大きく変化します。

6歳頃から始まる永久歯への生え変わりは、12歳頃まで続きます。この時期は乳歯と永久歯が混在する「混合歯列期」と呼ばれ、歯磨きが難しいため、虫歯リスクが高まる時期でもあります。歯の高さが不揃いになり、歯ブラシが届きにくい部分が増え、磨き残しが発生しやすくなるのです。

さらに、あごの成長に伴って歯並びや咬み合わせも変化します。この変化を定期的にチェックすることで、将来的な歯並びの問題を早期に発見し、適切なタイミングで矯正治療などを検討できます。

年齢別の推奨受診頻度

お子さんの年齢によって、最適な歯科検診の頻度は異なります。

それぞれの成長段階に応じた適切な受診スケジュールを知ることで、効果的な予防ケアが可能になります。乳幼児期から学童期まで、年齢別の推奨受診頻度について詳しくお伝えしましょう。

0歳~3歳の乳幼児期

生後6か月頃から乳歯が生え始めます。

この時期の推奨受診頻度は**3~4か月に1回**です。多くの自治体では、1歳児歯科健康診査、1歳6か月児健康診査などの公費負担による検診制度が整備されています。これらの検診は無料で受けられることが多いため、積極的に活用しましょう。

乳幼児期の歯科検診では、虫歯のチェックだけでなく、歯の生え方や咬み合わせの確認、フッ化物塗布による予防処置なども行われます。また、保護者の方への歯磨き指導や食生活のアドバイスも重要です。この時期に正しいケア方法を身につけることが、将来の口腔健康の基盤となります。

3歳~6歳の幼児期

乳歯が生え揃うこの時期も、**3~6か月に1回**の受診が推奨されます。

3歳頃になると、20本の乳歯がすべて生え揃います。この時期は、甘いものを食べる機会が増えたり、保護者の仕上げ磨きを嫌がったりすることもあり、虫歯リスクが高まる時期です。定期的な検診で早期発見・早期治療を心がけることが大切です。

多くの自治体では、2歳児フッ素塗布、2歳6か月児フッ素塗布、3歳児健康診査などの公費負担による検診が実施されています。これらの検診では、虫歯のチェックに加えて、歯並びや咬み合わせの確認、フッ化物塗布による予防処置が行われます。また、歯磨き習慣の定着や食生活の改善についても、専門家からアドバイスを受けることができます。

6歳~12歳の学童期

永久歯への生え変わりが始まるこの時期は、**3~6か月に1回**の受診が理想的です。

6歳頃から永久歯が生え始め、12歳頃までに乳歯から永久歯への生え変わりが完了します。この「混合歯列期」は、口腔内の環境が複雑になり、虫歯リスクが高まります。特に、6歳臼歯(第一大臼歯)は最も虫歯になりやすい歯として知られており、注意深いケアが必要です。

学童期の歯科検診では、虫歯のチェックに加えて、歯並びや咬み合わせの評価も重要になります。この時期に歯並びの問題が見つかった場合、適切なタイミングで矯正治療を開始することで、より効果的な治療が可能になります。また、学校での歯科検診も行われますが、これはスクリーニング的な検査であるため、歯科医院での定期検診を継続することが推奨されます。

歯科検診で行われる主な内容

歯科検診では、具体的にどのようなことが行われるのでしょうか?

検診内容を事前に知っておくことで、お子さんの不安を軽減し、スムーズな受診につながります。ここでは、一般的な小児歯科検診で行われる主な項目について解説します。

虫歯と歯周病のチェック

すべての歯を丁寧に観察し、虫歯や歯肉炎の有無を確認します。

子供の虫歯は、初期段階では自覚症状がほとんどありません。特に歯と歯の間や奥歯の溝など、見えにくい部分に発生することが多いため、定期的なチェックが欠かせません。また、近年は子供の歯周病(歯肉炎)も増加傾向にあります。歯磨きが不十分だと、歯垢が蓄積して歯ぐきに炎症が起こるため、早期発見・早期対応が重要です。

検診では、視診だけでなく、必要に応じてレントゲン撮影を行うこともあります。レントゲンを使用することで、目に見えない部分の虫歯や、永久歯の生え方なども確認できます。

歯並びと咬み合わせの評価

成長に伴う歯並びや咬み合わせの変化を継続的に観察します。

子供の歯並びは、あごの成長や永久歯への生え変わりに伴って変化します。定期的に評価することで、将来的な歯並びの問題を予測し、適切なタイミングで矯正治療などの対応を検討できます。特に、受け口や出っ歯、開咬(前歯が咬み合わない状態)などの不正咬合は、早期に対応することで治療期間の短縮や治療効果の向上が期待できます。

当院では、矯正歯科専門医との連携体制を整えており、必要に応じて専門的な診断や治療をご提案できます。お子さんの歯並びが気になる場合は、お気軽にご相談ください。

歯垢・歯石の除去とクリーニング

歯垢や歯石を専門的に除去し、口腔内を清潔に保ちます。

どんなに丁寧に歯磨きをしていても、磨き残しは必ず発生します。特に子供の場合、歯磨き技術が未熟なため、歯垢が蓄積しやすい傾向にあります。歯科医院では、専用の器具を使用して歯垢や歯石を徹底的に除去し、虫歯や歯肉炎のリスクを低減します。

また、歯の表面を研磨することで、汚れが付きにくい状態を作ります。定期的なメンテナンスは、虫歯予防だけでなく、お子さんの口腔衛生意識を高める効果もあります。

フッ化物塗布による予防処置

フッ化物塗布は、虫歯予防に非常に効果的な処置です。

フッ化物には、歯の表面を強化し、虫歯菌の活動を抑制する働きがあります。定期的にフッ化物を塗布することで、虫歯のリスクを大幅に減少させることができます。多くの自治体では、一定の年齢までフッ化物塗布を無料で受けられる制度が整備されています。

当院でも、お子さんの年齢や口腔内の状態に応じて、適切なタイミングでフッ化物塗布を行っています。また、ご家庭でのフッ化物配合歯磨き粉の使用方法についてもアドバイスしています。

定期検診を習慣化するためのポイント

歯科検診の重要性は分かっていても、実際に継続するのは難しいものです。

お子さんが歯科検診を嫌がったり、忙しくて予約を忘れてしまったりすることもあるでしょう。定期検診を無理なく習慣化するためのポイントをご紹介します。

歯医者を「楽しい場所」にする工夫

お子さんにとって、歯医者は怖い場所ではありません。

当院では、「行かなきゃいけない場所」から「通うのが楽しみな空間」へというコンセプトで、お子さんが安心して通える環境づくりに力を入れています。広々としたロッジ風の院内や無料託児サービスなど、お子さんやご家族が快適に過ごせる設備を整えています。

また、小児歯科専門医との連携により、お子さんの心理面にも配慮した診療を提供しています。初めての歯科検診では、いきなり治療を行うのではなく、まずは歯科医院の雰囲気に慣れることから始めます。お子さんのペースに合わせた対応を心がけておりますので、安心してお任せください。

自治体の検診制度を活用する

多くの自治体では、乳幼児期から学童期にかけて、無料または低額で受けられる歯科検診制度が整備されています。

例えば、1歳児歯科健康診査、1歳6か月児健康診査、2歳児フッ素塗布、2歳6か月児フッ素塗布、3歳児健康診査、就学前児フッ素塗布、小学1年生フッ素塗布など、年齢に応じたさまざまな検診が用意されています。これらの検診は、対象時期になると自治体から案内が届くことが多いため、忘れずに受診しましょう。

また、当院ではマイナンバーカードの健康保険証利用に対応しており、スムーズな受付が可能です。WEB問診システムや精算機の導入により、待ち時間の短縮にも努めています。

まとめ

お子さんの歯科検診は、健やかな成長を支える重要な習慣です。

年齢別の推奨受診頻度は、0歳~3歳の乳幼児期で3~4か月に1回、3歳~6歳の幼児期で3~6か月に1回、6歳~12歳の学童期で3~6か月に1回が目安となります。定期的な検診により、虫歯や歯周病の早期発見・早期治療が可能になり、将来的な歯並びの問題にも適切に対応できます。

当院では、「主役は患者様である」という理念のもと、患者様一人ひとりに寄り添った「幸福医療」の提供を目指しています。日本歯周病学会専門医や同認定衛生士が在籍し、専門性の高いケアを提供するとともに、託児サービスやWEB問診システムなど、忙しい子育て世帯の方にも通いやすい環境を整えています。

お子さんの歯の健康について、少しでも気になることがあれば、お気軽にご相談ください。千葉県富津市、JR内房線青堀駅から徒歩5分、駐車場65台完備でアクセスも便利です。

詳しくは歯周病 インプラント 間瀬デンタルの公式サイトをご覧ください。