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ホワイトニングは1回で効果がある?白さを実感する回数と持続期間を解説

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歯が白くなる仕組みとホワイトニングの種類

どうして歯が白くなるの?

歯科医院で取り扱うホワイトニング剤には、過酸化水素や過酸化尿素などの「過酸化物」が含まれています。歯が白くなる効果は、この過酸化物が歯の色素に反応し、色素を分解することで起こります。
ホワイトニングによって歯が白くなる理由はそれだけではなく、歯の表面である「エナメル質」の構造を変化させることも、その仕組みの一つです。
エナメル質の下に存在する「象牙質」は、元々黄色みが強く、エナメル質からこの象牙質が透けて見えることで歯の黄ばみが目立つとされています。ホワイトニングでは、透過性が高い本来のエナメル質構造を、光の乱反射が起こりやすい構造に変化させることで、象牙質の透過を防ぎ黄色みを目立たなくします。
マスキング効果と呼ばれるこの現象は、ガラスで例えるならば透明ガラスから曇りガラスへの変化であり、ホワイトニングはこの「マスキング効果」と「色素の分解」2つの仕組みによって歯を白くしているのです。

ホワイトニングの種類

オフィスホワイトニングとは

オフィスホワイトニングは、高濃度のホワイトニング剤を使用して歯科医院で施術を受けるホワイトニング方法です。歯科医院内で完結し、施術後の飲食制限以外は特に自宅で行うことはありません。

ホームホワイトニングとは

低濃度のホワイトニング剤を使用し、自宅で約2週間継続して行うのがホームホワイトニングです。専用のトレーに薬剤を入れ、1日2時間ほどトレーを装着する方法で、自分の生活スタイルに合わせてホワイトニングができるため、多忙な方にも向いています。

デュアルホワイトニングとは

デュアルホワイトニングではその名の通り、オフィスホワイトニングとホームホワイトニング2つのホワイトニングを併用します。それぞれの長所を活かしながら、短所を補うホワイトニング方法です。

ウォーキングブリーチとは

ウォーキングブリーチは、神経のない前歯のみに適応されるホワイトニング方法です。神経をとった歯は内部から黒く変色するため、外から白くする通常のホワイトニングでは効果を得ることができません。そのため、ウォーキングブリーチのように歯の内部から白くするホワイトニングが必要になります。

標準的な効果が得られる回数と期間

オフィスホワイトニングの場合

歯科医院で使用するのは、30%程度の過酸化水素を含んだホワイトニング剤です。オフィスホワイトニングは、高濃度の薬剤を使用することで即効性を発揮し、1回の施術でも効果が得られるのが特徴です。白さをもっとあげたいという場合には、期間を空けて再度ホワイトニングを行うことで希望の白さに近づきやすくなります。

ホームホワイトニングの場合

10%〜20%前後の過酸化尿素を使用するホームホワイトニングでは、低濃度であることから白さの変化は緩やかです。1日2時間のホワイトニングを約2週間行うことで、徐々に効果を実感することが多い傾向にあります。

デュアルホワイトニングの場合

デュアルホワイトニングは、オフィスホワイトニング→ホームホワイトニングという流れになることがほとんどです。そのため、効果が実感できるのは1回目のオフィスホワイトニングからで、そこからホームホワイトニングに移行することで、ゆっくりと白さを増していくケースが多いでしょう。

ウォーキングブリーチ

主に神経のない前歯に適応されるウォーキングブリーチ法では、神経の通っていた管に直接ホワイトニング剤を入れ、時間をかけて内部から歯を白くしていきます。薬剤を入れた後は仮の蓋をし、1〜2週間おきに薬剤の交換を行います。個人差はありますが、ほとんどの方は2〜3回の施術で白さを実感することができます。

効果の持続期間はどれくらい?

多少の差はありますが、基本的にはどのホワイトニング方法でも経過によって色の後戻りは起こります。また、歯質やセルフケア、コーヒーやタバコなどの生活習慣によっても差が生じるため、人によっても持続期間が異なります。

オフィスホワイトニングは?

オフィスホワイトニングは、1回の施術で効果が現れるように即効性がある分、後戻りが早い傾向にあります。施術後は比較的安定していますが、半年ほどで効果が落ちるとされています。

ホームホワイトニングは?

ホームホワイトニングは低濃度の薬剤でゆっくりと歯を白くする方法で、即効性は期待できませんが、オフィスホワイトニングに比べて後戻りが遅い傾向にあります。このことから、ホームホワイトニングは1年ほど効果が持続するとされています。

デュアルホワイトニングは?

デュアルホワイトニングは、オフィスホワイトニングによる即効性がありながらも、ホームホワイトニングの効果によって後戻りが遅いというメリットがあります。そのため、個人差はあるものの約1年〜2年と、ホワイトニング効果が長く持続します。

ウォーキングブリーチは?

歯の内部に薬剤を入れるウォーキングブリーチは、半年〜1年ほどで徐々に後戻りするといわれています。色が完全に元に戻るというよりは、白さがトーンダウンする方が多いです。

まとめ

近年ではホワイトニングと書かれた商品が市販されていますが、いずれも着色の除去による「本来の歯の色に戻す」効果であり、歯科で扱う過酸化物のように「歯の色を白く変える」効果はありません。
歯を白くトーンアップしたい場合には、確実で安全性の高い歯科医院でのホワイトニングをおすすめします。白さの希望や即効性の有無、ライフスタイルなどから、自分にあったホワイトニング方法を選び、効果的に白い歯を手に入れましょう。

当院では2種類のホワイトニングをご提案をしております。1つはクリニックで施術を行うオフィスホワイトニング、もう一つはご自宅で行うマウスピース型のホームホワイトニングです。また、2つを並行して行うデュアルワイトニングという施術もございます。また、オフィスホワイトニングを実施した、半年後に色戻りしてきてしまう場合には、半額で再度施術を行う事も可能です。白くて綺麗な歯で、素敵な笑顔を手に入れましょう!